「Marikoさんは日本のパスポートが持ててラッキーですよ。日本のパスポートがあれば、海外で大切に扱ってくれますからね。僕のパスポートではそうはいかないから。」
大使館員として働いていた時、フィリピン人スタッフのNick君に言われた言葉が今でも記憶に残っています。
その時の私は、彼の言う日本のパスポートの効果を感じた事がなかったのですが、その後東南アジア、インド、中東を旅する度に、彼の言っていたことを実感する出来事を何度も経験しました。
そのエピソードの1つをご紹介します。
当時のサウジアアラビアの国際空港は今よりも小さかったので、入国審査の列がとても長く、入国するまでにとても時間がかかりました。しかし、アジア人出稼ぎ労働者がたくさん並んでいる列の中でいつも私だけ空港職員に話しかけられ、サウジ人専用、もしくは外交官専用のカウンターに並ばせてくれるのです。そして入国審査が終わると、空港警察が荷物受取所までエスコートをしてくれ、毎回とてもスムーズに入国する事が出来ました。
空港職員は、どうやら私が手に持っているパスポートの色を見て声をかけている様でした。
まるで日本政府が私の家族で、私のラストネームは日本。そして、日本のパスポートは、水戸黄門の印籠の様だと感じ、親元を離れて初めて親の偉大さに気づく心境に近いものを感じたものです。
(だからこそ国によっては法外な値段をふっかけられる難点もありますが。)
世界の人々が日本にポジティブなイメージを持ってくれているのは、今まで長い間世界中で活躍してきた日本人の皆様、外交官、日本政府がコツコツと日本の評判を築き上げてくれたからです。私も日本の良いイメージを汚さぬよう、意識的に草の根外交をするよう心がけています。
それでは本日はこの辺で。
Mariko


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